MUFGのスタートアップアクセラレータ、11月28日より第2期募集開始!

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2016/11/18

(写真=PIXTA)

三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、“MUFG”)は2016年11月18日、スタートアップアクセラレータである“MUFG Digitalアクセラレータ”の第2期を実施し、11月28日から参加企業を募集することを発表した。

● 公式サイト:http://www.bk.mufg.jp/innovation/accelerator/

MUFG Digitalアクセラレータ(以下、本アクセラレータ)は、MUFGが2015年に設立した、邦銀初のスタートアップアクセラレータだ。第1期は5社のスタートアップ企業が参加し、2016年3月~7月の期間で行なわれた。8月5日のDEMO DAY(最終発表会)では、5社が成果を披露するとともに、MUFGグループ各社との協業も発表された。
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●MUFGフィンテックアクセラレータ、グランプリ「ゼノデータ・ラボ」、準グランプリ「アルパカ」(ZUU onlineより記事をご覧ください)

プログラム第1期はDEMO DAYをもって終了したが、参加企業各社は自らの事業を推し進めると共に、MUFGグループ各社との連携も進めている。2016年10月に行われたCEATEC JAPAN 2016のMUFGブースでは、Alpaca社がじぶん銀行と共同でAIを活用した外貨取引アルゴリズムを披露。2016年10月17日には、カブドットコム証券とゼロビルバンク社が、ジオフェンシングとブロックチェーンを活用した企業コイン「OOIRI」の導入に関する具体的な協業事案を発表した。

●「人工知能(AI)を活用した外貨預金サポートツールの開発検討について、「MUFG Fintech アクセラレータ・プログラム」参加ベンチャーのAlpacaDB, Inc. と合意」(じぶん銀行のサイトよりご参照ください)

●「ジオフェンシング技術とブロックチェーンを活用した企業コイン「OOIRI」を導入」(カブドットコム証券のサイトよりご参照ください)

第2期は、2016年11月28日にプログラム応募フォームがオープンする予定だ。第2期の開催に先立ち、プログラムの責任者を務めるMUFGデジタルイノベーション推進部の藤井 達人氏に話を聞いた。

―今年、アクセラレータの第1期を初めて実施しましたが、あらためてどのように評価されていますか?

藤井:「第1期は2015年の夏ごろから企画を始めましたが、他社の事例も参考にしつつ、さまざまな人の協力を得ながら本アクセラレータのプログラムを作り上げていきました。スタートアップ企業の方が主役となるプログラムですから、優れた技術やビジネスを持つ方々に目を向けてもらわなければなりません。幸いにも、フィンテックという言葉がかなり注目されるようになっていたので、数多くの応募をいただくことができました。」

「第1期に参加いただいた5社のスタートアップの皆さんは、非常に真剣にプログラムと向き合っていただきました。また外部メンター、アドバイザーの方々の多大な力添えもあり、まさに彼らの事業をアクセラレートできた密度の濃い4ヶ月間になったと思います。」

―ところで、第2期からはアクセラレータの名称から、“Fintech(フィンテック)”が外れ、“Digital(デジタル)”という言葉が使われていますね。この意図についてお聞かせください。

藤井:「フィンテックは依然として本アクセラレータの主たる対象ですし、MUFGグループ各社の企業リソースを活用して支援しやすい領域です。しかし、金融機関を取り巻く競争環境は急激に変化しており、伝統的な金融分野だけを追いかけていれば良いわけではなくなっています。また、MUFGグループ全体で見るといくつもの業態があり、フィンテックに限らずAI、ロボティクス、ブロックチェーン等、さまざまなテクノロジーを活用できる余地があるとみています。こうした状況に鑑みて、フィンテックとそれ以外のテクノロジー領域も対象にしたプログラムにしたいというのが、アクセラレータ名称変更の目的です。」

―なるほど、フィンテックに加えて、さまざまな技術を持つスタートアップ企業に幅広く応募を呼びかけるということですね。藤井さんは、他社のアクセラレータも研究されているということを伺いましたが、本アクセラレータは他社と比べて何が違うのでしょうか?

藤井:「企業が運営するアクセラレータもさまざまな形態があるので、本アクセラレータにどこまで差異化された部分があるのか分かりませんが、メガバンクが全面的に支援することにより、様々な業態の知見やリソースを活用できるのは大きな特徴といえます。金融関連でビジネスを立ち上げたい方にとっては、良い機会になるはずです。」

「また、プログラムの前半では週1~2回のメンタリングセッションで参加企業の事業化を支援しつつ、後半では必要に応じてMUFGグループ各社との具体的な協業ディスカッションを行っていきます。選考プロセスの段階でMUFGグループ各社との面談を行ないますので、比較的スムーズに協業ディスカッションに入れるように配慮しています。もちろん、協業を前提としないビジネスモデルもありますから、協業を必須としているわけではありません。」

―協業の機会を見据えつつ、必ずしも協業を前提としないわけですね。アクセラレータを主催する企業側にとっては、結果として協業に繋がらないと意味が無いのでは、とも思えるのですが・・。

藤井:「協業を前提とした場合、MUFGがファーストユーザーになる可能性があり、これはスタートアップにとって良いことです。一方で、MUFGにしか使えないものができ上がってしまうのは良くない。スタートアップの事業成長を支援し、加速させることがアクセラレータの役割ですから、MUFGメンターだけでなく外部メンターの方々に入っていただいてニュートラルな形でメンタリングを行なっていきます。」

「最初は協業の芽はなくても、サービスが普及するにつれて協業の機会が出てくるケースもあります。例えば、北米で始まったロボアドバイザーやビッグデータ融資のスタートアップ企業は、当初は単独でサービスを始めて急成長し、金融機関からも注目を集めました。最近では銀行との提携を次々と実現しています。本アクセラレータでも、こうしたケースが生まれてくることを期待しています。」

―他社のアクセラレータでは、参加企業から株式を取得するケースも見られます。本アクセラレータでは参加企業に出資するのでしょうか?

藤井:「プログラム期間中、また終了後に、三菱UFJキャピタルからの出資を検討させていただく場合があります。出資をお約束するものではありませんが、プログラム期間中からキャピタリストがコンタクトさせていただき、ファイナンス周りのアドバイスもしていきます。」

―出資をしない場合、参加企業が他の金融機関との話し合いを始めてしまうこともあるかと思いますが、そうなっても良いということでしょうか?

藤井:「出資することで参加企業を縛るつもりはなく、他の金融機関等との話し合いを禁止するようなこともありません。参加企業の事業成長を第一に考えると、ビジネスチャンスが増えることは良いことです。実際に、第1期のDEMO DAYでは、参加企業とのビジネスマッチングを目的として、30以上の金融機関やその他の事業会社をお招きしました。その時の出会いから、具体的な提携に向けて進んでいるところもあります。」

「4ヶ月のプログラム期間中に、参加企業の方々とできるだけ深いリレーションを築いていこうと思っています。そして、DEMO DAYに間に合えば協業を発表できますし、間に合わなくとも、継続的にコンタクトを取っていきます。」

―メンタリングはどのような場所で実施するのでしょうか?

藤井:「第1期では、プログラム専用オフィス“The Garage”を大手町(東京)に設置し、主にそちらでメンタリングを実施しました。第2期では、新しく拡張した“The Garage”を日本橋兜町(東京)にオープンする予定です。基本的にメンタリングはこちらで実施しますが、海外拠点や東京以外の拠点とは、必要に応じてリモートでメンタリングを実施することになります。また、参加企業は、“The Garage”内のオープンスペースや会議室、集中クリエイティブルームなどを24時間自由に利用できます。」

―第2期も、非常に充実したプログラムになりそうですね。最後に、応募を検討している方々に向けてメッセージをお願いします。

藤井:「フィンテックをはじめとするテクノロジーの進展により、従来の常識を超える破壊的な金融サービスが生まれており、金融機関も変化に対応していくことが求められています。ともに革新的なサービスを作り上げていきましょう。第2期の説明会を12月8日(第一回)、12月20日(第二回)にそれぞれ実施します。皆様のご参加をお待ちしております!」

(プログラム応募フォームは2016年11月28日にオープン予定)

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