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第5期目前!【第4回「MUFG Digital アクセラレータ」振り返りレポート】プログラム運営の舞台裏

第5期目前!【第4回「MUFG Digital アクセラレータ」振り返りレポート】プログラム運営の舞台裏

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2020/08/05

いよいよ第5期プログラムのエントリー受付を再開するMUFG Digital アクセラレータ。今期プログラムの開始に先駆け、運営チームの主要メンバーである下記4名にインタビューを実施した。

  • MUFGデジタル企画部 桂氏
  • MUFGデジタル企画部 Euphie氏
  • 三菱総合研究所(MRI)佐々木氏
  • 三菱総合研究所(MRI)濱谷氏 

●MUFG Digital アクセラレータについて

「MUFG Digital アクセラレータ」は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)が2015年に設立した邦銀初のスタートアップアクセラレータ・プログラムだ。MUFGが総力をあげてベンチャー・スタートアップを支援するこのプログラムは、参加者にとって数多くのメリットがある。プログラムを通じて受けられる具体的な支援は、事業プランのブラッシュアップやプロトタイプの構築支援、事業プランの方向性に合わせたパートナー選定、アライアンス提携など、多岐にわたる。エントリー受付の再開を予定しているのは第5期プログラム。昨年開催された第4期は2019年3月から7月にかけて実施され、8社が参加した第4期のキーメッセージは「本気と本気は、響き合う」だった。

第4期プログラムに参加したのは、ファンズ株式会社、FlyData株式会社、株式会社GINKAN、Moxtra Inc.、ノバルス株式会社、SAgri株式会社、STOCK POINT株式会社、Wabi Project PTE. LTD.の8社。株式会社GINKANがグランプリを、ファンズ株式会社とMoxtra Inc.が準グランプリを受賞した。

—「MUFG Digital アクセラレータ」の実績や運営体制について教えてください。

MUFG Euphie 「第4期含め、過去4回の開催で26社がプログラムに参加しています。その中の7社はグループから出資をさせていただき、プログラムの最終発表会にあたるDEMO DAYでMUFG各社との協業案を発表した参加企業は半数以上となります。第4期の成果の例をあげると、グランプリの株式会社GINKANは三菱UFJニコスと実証実験をしています。また、準グランプリを獲得したMOXTRA Inc.はMUFGのいくつかの部門との協業を検討しつつ、アメリカでPoC(Proof of Concept)を実施しました」

MUFG 桂 「MUFGのアクセラレータプログラムは、スタートアップの事業拡大・加速をサポートしています。プログラム中の関係者は、MUFGメンバーはもちろんのこと、ベンチャーキャピタリストや弁護士、マーケッター、事業家の方々と、実に多彩です。また、具体的な支援方法としては、プログラムのコアとなるメンタリングの他、個別相談会などのコンテンツを提供しています。

協業が形になった例としては、ここ最近、新型コロナウィルスの影響もあり、問い合わせが増えている『Biz Lending』というサービスがあります。このサービスは第3期プログラムに参加したクレジットエンジン株式会社と開発して2019年6月にリリースしたMUFGのオンラインレンディングです。また、第2期参加企業であるロボット投信株式会社が手がける投資信託の価格変動要因を可視化するツールは、銀行の支店に導入されています。非常に多くのMUFG内外の関係者の方々にご協力をいただき、プログラムが成り立っています。」

—参加するメリットは?また、問い合わせの多い質問などありますか。

MUFG 桂 「MUFG Digital アクセラレータの提供価値を一言でいうと『熱量』です。それを表現するために、キーメッセージは『本気と本気は響き合う』としました。参加者もプログラム関係者も、プログラムに全力で取り組んでいます。いずれも本業がありながら、プログラムに全力で向き合っているのです。その結果として、良い成果が出ているのではないかと思います」

三菱総研 濱谷 「参加者からのプログラムへのフィードバックとしても、やはり熱量や時間をかけて支援してもらえることについての声が多いです。他のプログラムと比較して、ここまで運営・メンターの方がインテンシブに時間をとってくれて、ともに汗をかくプログラムはないと思います」

※参考
第4期「MUFG Digitalアクセラレータ」、グランプリGINKANがプログラム参加で得た成果
本気と本気は響き合う、第4期「MUFG Digitalアクセラレータ」準グランプリ「ファンズ」が体験した4カ月間
第4期「MUFG Digital アクセラレータ」参加者インタビュー|SAgri株式会社はプログラムで何を得たのか
第4期「MUFG Digital アクセラレータ」パートナー賞を受賞したノバルス株式会社、4ヶ月間を通じて体験した「凝縮」と「アップデート」

MUFG 桂 「プログラムを運営する事務局メンバーもファシリテーターとして、銀行から1人・三菱総研から1人、各参加企業を担当していますね。チームの雰囲気づくりを担ったり、フラットな立場で担当チームの議論が活発になるようにお手伝いしてきました。伴走者であるファシリテーターは、プログラム参加者にとって、第3者的な立場で相談に乗れるよう工夫しています。あるファシリテーターが、プログラム期間中に『おかん(お母さん)』と呼ばれる存在になったという話も聞きました」

三菱総研 濱谷 「私たちはもともとコンサルティング業務を行っていることもあり、スタートアップ企業と大企業が協業する際に引っかかるポイントなどの勘所を抑えて支援できます。そのあたりは私たちが貢献できる要素でしょうか」

三菱総研 佐々木 「とはいえ、いざ大企業とセッティングするとなった際、銀行側から各チームにメンバーが参加しているメリットは大きいと思います。MUFG内部から働きかけができるわけですから」

MUFG 桂 「よくある質問についても、少しお答えしていきたいと思います。まず、よく『フィンテックだけでしょうか?』という声がありますが、そんなことはありません。第4期にはアグリテック分野の参加チーム、第3期には量子コンピューティング分野の参加チームなどがありました。幅広い分野でスタートアップ企業・チームが参画しています。今後も分野を限定することなく応募をお待ちしています。」

三菱総研 佐々木 「1期目は、フィンテックに絞っていましたよね。第2期から「Digital」という名前になり、いろいろなスタートアップが参加できるようになったと思います」

MUFG 桂 「そうですね。次に、『国内だけですか?』という質問も多く寄せられますが、こちらもそのようなことはなく、実際は海外の方たちも応募できる形になっています。具体的には直近の第4期は、シリコンバレーを拠点にしている企業も参画しました」

—第4期は過去3回のプログラムと比較してどうでしたか?

三菱総研 佐々木 「全体の印象としては、先ほども話にあがりましたが、第1期から対象分野を拡げています。第4期でいうと、フィンテックだけでなく、農業・ヘルスケアの分野のスタートアップも参加しました。私たちとしても『非金融の業界に主軸を置く企業と、どのように関わっていくのか?』という経験ができていると思います。第1期・第2期は会社を作る前のチームという参加者もいましたが、第3期・第4期は、すでに会社があって、プロダクトもある参加者が増えてきています。日本のスタートアップ業界も、時間を経て成長しているのです。回を重ねるごとに、事業展開のステージが進んだ企業・チームとのコラボレーションが増えてきました」

MUFG 桂 「選考基準として大事にしているのは、MUFGと協業し、こちらが価値の高い支援を提供できるかということ。チームの状態は問わないのですが、近年は参加者も成熟しているように思います」

三菱総研 濱谷 「私は第4期が、8社という過去最大の採択数になったことが印象に残っています。いろいろな業界からの参加や、海外からの参加もあり、幅広いプログラムになったのではと感じています。また、良い事例も増えてきました。たとえば、株式会社GINKANは協業をゴールに、大企業と良い信頼関係を築くことができました。通常、ベンチャーと大企業の協業では、大企業がどのようにベンチャーを使うかという関係になりがちです。しかし、株式会社GINKANの場合は、大企業が使うのではなく、自分たちもやってみたいからともにやるという気持ちや視点が印象的でした。プログラムに取り組む株式会社GINKANの思いや熱意に触れるうちに、大企業のメンバーが「一緒に考える」ように変わっていきました」

MUFG 桂 「株式会社GINKANが開発しているのはSNSグルメアプリですが、選考の当初、協業先の三菱UFJニコスはどのようなシナジーがあるのか想像できなかったようです。しかし、プログラムを通じて三菱UFJニコスのメンバーが株式会社GINKANのソリューションを実際に使ってみてファンになり、うまくチームアップできたことでグランプリを受賞できたのだと思います」

MUFG Euphie 「第4期の新しい取り組みとしては、準グランプリのMoxtra Inc.でしょうか。海外から参加のMoxtra Inc.は、すでに海外で展開しているものを、ローカライズして日本市場に参入できるかが課題になりました。これを解決していくことは、日本から外向きへの展開を支援する機会が多かったアクセラレータプログラムには、今までになかった取り組みだったといえます。回を重ねるごとにチャレンジングなことをやり続けて、成長してきたと思っています」

MUFG 桂 「海外に拠点を置く企業を支援できるのは、MUFGがロンドン・シンガポール・サンフランシスコ・ニューヨークと、4つの海外拠点があって連携できることが大きいと思います。MOXTRA Inc.は、サンフランシスコの拠点がサポートした事例です」

三菱総研 濱谷 「海外連携はMUFGが運営しているアクセラレータの強みだと感じられますね」

MUFG 桂 「今の社会の状況を考えると、第5期は完全オンライン開催もあり得ます。そうなれば、場所の縛りがなくなるので、一層海外からの参画も期待しています。日本国内からも東京近郊だけでなく、北海道から沖縄まで、全国からの申し込みが集まってほしいものです」

—第5期に向けて工夫や拡充を図っていることがあれば、お聞かせください。

MUFG 桂 「拠点を軸にコミュニティを拡げていくために、MUFG SPARKを作りました。イベントスペースがある他、プログラム参加者であればワーキングスペースを自由に使えます。

また、MUFG Digital アクセラレータの公式Webサイトをリニューアルしました。プログラム中に参加者を支援するメンターの一部を紹介するページを設けたのです。応募者の方々には、ぜひメンター紹介も参考に見ていただきたいです。紹介しているメンターに対して、バイネームで支援を希望する形での申し込みも歓迎します。

そして第4期からの変化としては、アドバイザー・パートナーが増えているという要素もあります。たとえば、MUFG内でいうと、JACCSが加わりました。

さらに1番大きなポイントとしては、審査期間中にMUFGメンターとの個別面談期間を設けることにしました。背景には、いざ参加することが決まり、アクセラレータプログラムがスタートしても、プログラムの前半期間を『どういうことができる・したいのか』をすり合わせる時間に費やしてしまいがちでした。それならば、審査期間中にMUFGメンターとのマッチング期間を設け、プログラム開始の瞬間からDemo Dayに向けてスタートができるようにしたいと考えたのです。」

—第5期プログラムへの参加を検討している方にメッセージをお願いします。

三菱総研 濱谷 「今期から、公式Webサイトを見ればメンターがどのような人かわかるようになりました。これは期待外れになるリスクが少なく、自分に合っていると思ったら参加できる立て付けだと思います。『それでもフィンテックなのでしょう?』と思うかもしれないが、MUFGはやっていることの間口が思った以上に広いです。多くのチャンスがあるので、悩むくらいなら応募してもらいたいです」

三菱総研 佐々木 「新型コロナウィルスの影響で、ますますデジタルの需要が高まるはずです。変化していく社会のなかで、何かをやっていきたい人に参加してもらいたい。このタイミングをチャンスととらえ、意気込みのあるチームに応募してもらいたいです」

MUFG Euphie 「MUFG Digital アクセラレータは、『本気と本気は響き合う』というコンセプトを持つプログラムです。実現したいビジョンがあるなら、挑戦してみる価値があります。ぜひ応募してみてください」

MUFG 桂 「MUFGは本気です。プログラムの中で求められるものが高いと思います。参加者からはよく『大変』といわれますが、それは本気でやっているからです。ぜひ、想い・やりたいことを明確に持っている方に来てもらいたいです。受け身でなく能動的に、『MUFGを使い倒す』くらいのつもりで臨んでほしいです。新しい事業・イノベーションを起こしたいという熱い想いを持っている方からの応募をお待ちしています。MUFGはその想いに応えていきます」

開始目前!第5期MUFG Digital アクセラレータ

2020年3月11日にスタートした第5期プログラムのエントリー受付は、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため一時中断となったが、8月14日より募集が再開する。

対象事業領域や選考フローについては公式Webサイトに掲載されており、問い合わせフォームから質問することも可能だ。第5回はイレギュラーな進行が予想されるが、プログラムの熱量は変わらない。チャレンジを検討している企業はチャンスを逃さないでほしい。

第4期に生まれたキーメッセージ「本気と本気は響き合う」は続く。プログラム全体のメッセージとして、第5期も本気のつながりを作っていく。

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