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AIやIoT化によって変わる 未来のスマート美容

AIやIoT化によって変わる 未来のスマート美容

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2019/05/23

人工知能(AI)やIoT(Internet of Things)などの技術を美容へ応用する「ビューティーテック」が注目されている。最新の技術を活用し、一人ひとりに合わせたパーソナルな美容法を実現するために美容関連企業も力を入れている。AI、IoTを活用した新しい美容製品やサービスを紹介し、これからの“美”がどのように進化していくかを考える。

注目を集めるIoT美容

近年、美容に関するスマートデバイスは増加傾向にあり、様々な企業が新商品を発表している。例えば、資生堂の「Optune」、Panasonicの「スノービューティーミラー」などの製品がある。Optuneでは、スマートフォンの専用アプリで、肌をスキャンし、キメ、水分量、皮脂、毛穴の4つのポイントを自動的に判定する。そして、ユーザーがその瞬間の「気分・コンディション」を選び、さらに天気や紫外線・湿度などの外部環境データ等、その時々の肌に影響するあらゆるデータをOptuneが自動で分析する。

その結果、1,000を超えるパターンから選び出された専用のスキンケアメニューから、その時々に応じて最適なケアが選び出される。パナソニックもBtoB向けの「スノービューティーミラー」を開発中である。この商品を使用すると、鏡の前に立つだけで、心拍数、血圧、体重の増減、肌の状態などの健康状態を把握することができる。

また、肌の状態を分析するだけでなく、メイクアップの提案、シミュレーションなどの機能も備えている。最近では、スノービューティーミラーのデータに基づき、肌の悩みを解決することができる「メイクアップシート」も開発している。メイクアップシートは、メイクや肌の悩みを隠すために肌に直接貼り付けるものであり、今後は美容成分を配合したスキンケアとメイクとの二層構造にすることを検討している。

このように、各社は肌のデータを取得して肌の状態を可視化し、さらに、そのデータを分析して最終的なスキンケアやメイクまでをIoTデバイスを用いて一貫して行おうとしている。

AIを活用した美容サービス

AIを活用したサービスを開発し、新しい顧客の獲得を目指している企業を紹介しよう。今回紹介するのは、オンライン上で化粧品の試用が可能なシミュレーターと、美容に関する相談ができるパーソナルなチャットボットである。モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)傘下であるセフォラ社の化粧品シミュレーター「Sephora Virtual Artist」では、スマートフォン上に自分の顔を映し、その顔に口紅やマスカラなどの化粧品を試した時の顔を、まるで実際に化粧品を付けたかのように画面上に映し出すことができる。これにより、実際にその化粧品が自分の肌色に合うかなどを購入前に確認できる。さらに、化粧品の使い方も画面上で教えてくれるため、購入後も、それを参考にしながら化粧品を使用できる。

また、AI関連のスタートアップ企業であるSENSY社と協和が開発するパーソナルチャットボット「SENSY bot」では、協和が培ってきた知識・ノウハウを活用し、ユーザーの悩みに対して最適な解決策を提案するチャットボットサービスを提供している。SENSY botは元々ユーザーがチャットを通じて、自分の感性を学習したパーソナルAIを育成することができるプラットフォームであり、これを活用して、美容・健康食品分野においてユーザーの悩みを解決しようとしている。

このようなサービスによって顧客が美容に関心を持ったり、自身の悩みを相談しやすくなったりするため、化粧品を使用する機会がこれから広がっていくと考えられる。

これからの美容は“パーソナル化”の時代へ

美容関係の製品やサービスは、年代だけではなく色彩の好みやそれぞれの肌質・悩みなど、個人によって幅広い需要があると考えられる。そのため、本来は、それぞれに適した製品・サービスが求められる。

ユーザーは美容情報を収集し、美容関連企業は店舗に配置した人員のきめ細かい接客により、それぞれがニーズに合った製品・サービスを探している。今後はさらに取得できるデータの種類や量が増え、AIやIoTを活用してパーソナライズされた美容関連のサービスや製品が登場してくるだろう。

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