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最先端を行くフィンテック系スタートアップ、ランキング上位10社の調達額とその強みを読み解く

最先端を行くフィンテック系スタートアップ、ランキング上位10社の調達額とその強みを読み解く

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2018/12/27

スタートアップの世界では、既に周知の通り、フィンテック系の躍進が目覚ましい。相変わらず、中国勢の存在感が大きいが、一方で、アジアパシフィックや新興国のスタートアップも着実に実績を積み始めている。また、事業領域においてもネオバンクやオンデマンド型保険など、フィンテック業界自体に多様性が出てきた。

そこで今回は、先ごろH2 VenturesKPMGからリリースされた「2018 FINTECH100」を元に、注目のフィンテック企業と新興勢力を10社ずつ紹介し、その動向を探る。

「2018 FINTECH100」から読み取る世界のフィンテック動向

H2 VenturesとKPMGでは、毎年、資金調達額、先駆性、規模などを調査し、既存の事業やサービスを刷新するような注目のフィンテック企業100社を、Top50と新興勢力50にまとめて発表している。

主な調査要件は

  1. 年間平均資金調達額
  2. 直近の調達額
  3. 地理的多様性
  4. セクターの多様性
  5. サービス、プロダクトの技術革新性(※新興勢力に関してのみ適用)
だ。

今年は、UKおよびEMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)から18ヵ国、アジア(オーストラリア、ニュージーランドを含む)から11ヵ国、南北アメリカから7ヵ国の、計36ヵ国から選出された。

トップ100社の事業目的の内訳は以下の通り。

  • 決済 34社
  • 融資 22社
  • 投資運用 14社
  • 保険 12社
  • ネオバンク 10社
  • マルチ型(複数の金融サービスを提供するビジネスモデル) 3社
  • その他 5社(RegTechやデータ解析など)

今年のリストからは調達額の成長が見られ、総額で520億ドルにも登る資金がVCから調達された。昨年のほぼ2倍の調達額だ。

特に注目したいネオバンクの勃興と新興国、さらにアジアパシフィックの躍進ぶり

このリポートでの2018年の動向は、以下の10項目だ。

1)巨額調達が続出
2018年は、FinTech100へ資金が怒涛のように集まった年だった。Top50企業の調達額は、昨年だけでも総額260億ドルを超えるが、トータルで500億ドルを超える。新興勢力50社は、トータル20億ドルのうち、昨年だけで10億ドルを集めた。

2)大規模な資金調達ラウンドと多様な資本家の参入
FinTech100のうち26社がそれぞれ少なくとも1億ドルを昨年に調達している。特筆すべきはやはりTop4で、Ant Financialが145億ドル、JD Financeが19億ドル、Grabが20億ドル、Du Xiaomon Financialが19億ドルを調達した。これはセコイアキャピタルやSoftBank、Alphabet(Googleの親会社)、BBVA、それにTencentといった投資企業の影響が大きい。

3)中国企業のプレゼンスが拡大
Top10のうち4社が中国企業だ。Alibaba、JDなどのEC、リテール、保険などインターネット企業の巨人たちだ。プロダクトをローンチするごとにユーザ数は拡大。今年の初めには、Ant Financialは余額宝のリリースでコンシューマ領域を拡げた。Tencent HDはブラジルのネオバンクNuBankへ1.8億ドルを出資。一方、アジアに目を広げれば、GrabはGrab Payのローンチにより、決済、リワード、加盟店ネットワークを拡大しつつある。

4)ネオバンクに脚光
2018年の上半期、欧州圏においてはネオバンクのRevolut、Atom Bank、NuBank、N26、Tandemの5社が1億ドルを調達した。旧来の金融機関が用いるような重たく古めかしい技術に頼ることなく、プロダクトを変革し迅速に行動したおかげで大きく跳躍し顧客獲得に成功している。新進気鋭のフィンテック・サービスは引き続きデジタルにフォーカスしており、ゴールドマンサックスのMarcusはアメリカでローンチした後、イギリスにおいてもローンチし、わずか18ヶ月で200億ドルを調達した。

5)インターネット上の巨人=FinTech
IT企業によるフィンテックへの関心、参入はますます大きくなってきており、活動が活発化している。Facebookがアイルランドで金融ライセンス取得にいそしむ一方で、Amazonは決済と、加盟店向けローンを開始。BAT(Baidu, Alibaba, Tencent)は5.5兆ドルの決済市場を動かす。

6)新興市場への注目
今回のFinTech100は昨年の28ヵ国から増加し、36ヵ国からの選出となった。アルゼンチン、バーレーン、コロンビア、チェコ、インドネシア、ヨルダン、マレーシア、ミャンマー、UAE、ベトナム、タイが初登場となる。半数が新興国からの選出ということは特筆すべきであろう。

7)オンデマンド型保険
今年のリストには12のInsurtechが含まれる。テクノロジーの進歩とライフスタイルの変革により、利用ベースの保険をオンデマンド、かつ、P2Pで提供することで、保険というものを概念から変えようとしている。LemonadeやMetromileといった企業では、自動化、データ分析、IoT、そして機械学習を駆使し、オンデマンドのオンとオフのスイッチングを容易にしている。

8)アジアパシフィックの躍進
東南アジアからは37社と、昨年の31社から増加した。うち8社がオーストラリアとニュージーランドだ。

9)ICOの成長
今年、ノミネートされたうち12社がICOで資金調達を行っており(11社は新興勢力のスタートアップ)、その額、7.2億ドル規模にのぼるが、大半はリトアニア、ロシア、タイ、アルゼンチン、バルバドスなどの新興国だ。

10)多様性が成長の鍵に
今年のリストには200を超える創業者が関わっているが、彼らは多様な体験とクリエイティビティを武器に世界のいたるところで起業し、地域やセクターを超えて、時に金融という事業の壁をも乗り越えて行き来しつつ、新しい事業を起こしている。

ランキングした中からTop10社と、新興勢力10社を紹介する。
まずは「2018 FINTECH100」の栄えあるTop10社から、事業カテゴリと調達額、事業概要を紹介する。

1.Ant Financial(中国、決済サービス、総調達額185億ドル)

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“CEOのEricは、独特なアイデア、価値観、専門性の組み合わせを見せてくれた。彼の夢は壮大で、日々未来のことを考えている”
- Jack Ma(アリババ社創業者・会長)

Ant Financial Groupは、世界中で様々な金融サービスを提供するテクノロジー企業である。「世界に平等なチャンスをもたらす」をモットーに、2004年にローンチしたAlipayからスタートし、ブロックチェーン、AI、セキュリティ、IoTといった技術を提供することで、銀行口座を保有しない国民からも指示されている。

2018年3月時点で、JVを含め彼らのユーザー数は世界中で8.7億人にまで拡大した。AlipayAnt Fortune、余額宝、芝麻信用、MYBankにAnt Financial Cloudといったブランドが傘下にある。

主な出資者:
Temasek Holdings, GIC, China Investment Corp (CIC), CCB Trust, China Life, China Post Group, China Development Bank Capital, Primavera Capital Group, National Social Security Fund (NSSF)

2.JD Finance (中国、融資、総調達額340億人民元)

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“5年以内に、我々はAlibabaを超えるB2Cプラットフォームになると確信している”
- Richard Liu(京東集団社 CEO)

JD Financeは、リスクコントロールと7つの事業領域でフィンテック領域を進化させることを目指している。事業領域とは、サプライチェーンファイナンス、コンシューマファイナンス、クラウドファンディング、資産管理・運用、決済、保険、そしてセキュリティだ。

マイクロファイナンスのJing Bao Bei、クラウドファンディングのBai Tiao、資産運用サービスのJin TiaoやXiao baiなど、2013年以来、同社は50万以上の法人顧客と1.5億人以上の個人顧客へサービス展開を行っている。

主な出資者:
Oils and Foodstu s Corporation, China National Cereals, CICC, China Creation Ventures, Sequoia Capital China, Harvest Global Investments, China Taiping Insurance

3.Grab(シンガポール、マルチ型、総調達額66億ドル)

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“東南アジアのデジタル経済は急速に発展しており、Grabはその良きパートナーとして、とても良いポジションに位置している”
- Anthony Tan(GRAB社 Co-founder & CEO)

Grabは東南アジアで最も親しまれているO2O(オンラインtoオフライン:オンライン上からオフラインのサービスへ送客できる仕組み/施策)アプリの一つだ。乗車サービスのプラットフォームから、この地域のコンシューマの通勤に絡むさまざまなサービス提供へと成長している。

2016年にはGrab Payという決済サービスもローンチし、運賃のみならず、P2P送金や店舗での支払い、保険やマイクロレンディングまで展開する。

主な出資者:
Toyota Motor Corporation, Vulcan Capital, Ping An Capital, Oppenheimer Funds, Macquarie Capital, Lightspeed Ventures Partners, All-Stars Investment, SoftBank

4.Du Xiaoman Financial(中国、マルチ型、総調達額19億ドル)

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“我々は、金融領域におけるAIは、すでに研究段階を離れ実装段階に入ったと確信している”
- Zhu Guang(Du Xiaoman Financial社 CEO)

今年、親会社のBaiduから独立した同社は、短期融資と運用サービスを提供する。金融テクノロジー企業として、時代に沿ったより信頼できるサービスを、より多くの人へ届けるために、Baiduの持つAIなどの技術をパートナーである金融機関とフル活用している。2017年度時点で、同社のローン残高は約44億ドル規模にのぼる。

主な出資者:
TPG, Carlyle Group

5.SoFi(アメリカ、融資、総調達額20億ドル)

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”大きな成長、強いニーズに支えられ、2018年は次なる成長の波のためにリソースを割きたいと思っている” -
Anthony Noto(SoFi社 CEO)

SoFiの愛称で親しまれるSocial Finance Inc. は、オンライン金融企業として、学生向けローン、住宅ローン、個人ローンを行う。職歴から与信判断を行わないその型破りなアプローチは、顧客へより包括的なソリューションを与えた。
個人投資家、機関投資家はともに、高リターンを得ながらも、社会への好意的なインパクトを与えることができる。

2018年6月には、SoFi Moneyという小切手決済口座とデビッドカードのサービスを開始した。

主な出資者:
RPM Ventures, RSC Capital, SoftBank, Third Point Ventures, Silver Lake Partners, DCM Ventures

6.Oscar Health(アメリカ、保険、総調達額13億ドル)

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“保険会社としてスタートしてアメリカの医療制度を変革するというアイデアは、その時点では誰も考えもしなかった”-
Mario Schlosser(Oscar Health社 CEO)

テクノロジーと医療のエキスパートであるOscarは現在の医療システムを変え、ビッグデータと機械学習で、健康管理の透明性の向上とコストカットを実現しようとしている。
いわゆるオバマケア制度のもと、同社は2020年にMedicare Advantageに参入しようとしている。

主な出資者:
Alphabet (Google Holding Company), Thrive Capital, General Catalyst Partners, Khosla Ventures, CapitalG, and Fidelity Investments, Founders Fund

7.Nu Bank(ブラジル、ネオバンク、総調達額7億ドル)

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”2,000万人を超える人々から申請があった。アクティブでつながりを持つ彼らが欲しいと思うものが、ここにはある”
-David Velez(Nubank社 CEO & Founder)

NubankはプラチナのMasterクレジットカードを管理するモバイルアプリで、シームレスな決済体験を提供する。すべてがオンラインで完結し、カードの利用料は無料で、世界中の3,000万を超える場所で利用が可能だ。

過去5年間で、同社は利用料無料カードで500万人のユーザを獲得したが、そのうち250万人はその1年前に決済口座を開設したばかりだ。ブラジルのクレジットカード発行会社の中でトップ5に入ることとなった。アジア以外の地域での最も大きいチャレンジャーバンクだ。

主な出資者:
Tencent Holdings, Fortress Investments, Goldman Sachs, Redpoint, Founders Fund, QED Investors, Sequoia Capital, Tiger Global Management, DST Global

8.Robinhood(アメリカ、資産運用、5億ドル)

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”僕らはフルラインナップの金融サービス企業になるための画期的な中長期ビジョンをもっていて、これをこの先数年で実現したいと考えている”
- Vlad Tenev(Robinhood社 Co-CEO)

Robinhoodは、株式売買とETFの取引を手数料無料で提供するアプリだ。今年2月からは暗号資産(仮想通貨)取引も開始した。
取引プロセスを限りなくスリム化し、ブローカレッジコストを削減したことで、ユーザはストレスなくマーケットにアクセスすることができる。5月には、ライバルのE-Trader社を超え、500万の取引口座と1,500億ドル規模の取引規模を達成した。

主な出資者:
DST Global, Sequoia Capital, Iconiq Capital. Index Ventures, Tim Draper, Andreessen Horowitz, Snoop Dogg

9. Atom Bank(UK、ネオバンク、3.6億ポンド)

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”銀行はそのITインフラの陳腐化を防ぐことに失敗したのだ。その莫大なコストを低減するには、FinTechの力が不可欠だ”
- Mark Mullen(Atom Bank社 CEO)

同社はイギリス初の完全なオンラインバンクだ。個人と事業主いずれも顧客とし、住宅ローン、普通預金と中小企業向けの事業ローンを提供する。

同社は支店を持たず、顔認証と音声認証によるログインを求め、24時間無休のカスタマーサポートを展開している。今年の3月には17億ドルの預金、15億ドルを超える事業性ローンの実績を作った。

主な出資者:
BBVA, Woodford Investment Management, Toscafund Asset Management

10.Lufax(中国、融資、総調達額17億ドル)

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“ビッグデータとAIの進化は、多様なセクターへ投資したいという多くの顧客への新しいサービス開発を促進する”
-Gregory Gibb(Lufax社 Chairman & CEO)

Lufaxは、オンラインベースの融資と投資のプラットフォームで、元はPing Anグループに属する。高度なリスクアセスメントモデルを策定し、リスク管理システムを導入するために、ビッグデータとITテクノロジーを活用する消費者ローンは、依然としてビジネスの中核にある。
2018年5月時点でローン残高は240億ドル規模に達し、9月にはシンガポールで資産運用プラットフォームをローンチした。

主な出資者:
CICC, CDH Investments, COFCO, Guotai Junan Securities, China Minsheng Bank, BlackPine Private Equity Partners

多様なビジネス領域を攻める新興勢力が熱い

続いては新興勢力の上位10社を紹介する。

1.Agri Digital(オーストラリア、決済、総調達額500万ドル)

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"農家にとって、取引上のリスクは極端に大きくなる可能性がある。私達は、そのリスクを取り除いたり緩和する方法を検討している。テクノロジーがまずあるのではなく、課題ありきからのスタートなのだ”
- Emma Weston(AgriDigital社 Co-founder & CEO)

AgriDigitalは、世界の穀物業界向けに、さまざまな商品やロジスティクス、リスク管理、あるいは顧客管理を行うために、高いレベルの技術と業界の専門知識を美しいデザインや直感的な作業性と組み合わせてシームレスなソリューションとして提供している。

AgriDigitalは、ブロックチェーンを活用し、分散型台帳によるスマート契約を行うことで、生産者へのリアルタイム決済を実行し、ブローカーの効率性を高め、バイヤーと投資家の柔軟なサプライチェーンを機能させ、消費者への透明性を実現する。

主な出資者:
Square Peg Capital

2.Anyfin(スウェーデン、融資、総調達額480万ユーロ)

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"消費者がお金を節約するために必要なのは、クレジットカードの請求書や融資明細の写真を撮ることだ。あとは我々がやる。ローン手数料を半分以下に削減できる”
- Mikael Hussain(Anyfin社 Co-Founder & CEO)

Anyfinでは、信用スコアだけに頼るのではなく、AIと公開されている消費者データ、それにローン明細書の写真を提出することで、誰でも返済中のローンを好条件で借り換えできる。

収益源はクレジットからの金利。借り手の毎月のコストを下げることから始まったが、Anyfinの目的は高い金利が要求されるいかがわしい取引をやめさせることだ。

主な出資者:
Northzone, Accel, Global Founders Capital

3.Aqeed Technology(UAE、保険、総調達額1800万ドル)

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"Aqeedは、ローカル市場において保険の購入と管理を可能にした最初のスタートアップだ。保険バリューチェーンのさまざまな側面をカバーするテクノロジーを作り出している”
- Abi Nader(Aqeed Technology社 CEO)

Aqeedは、保険をシンプルで透明かつ利用しやすくすることを目指す保険テクノロジー企業だ。顧客が保険をオンラインで購入するだけでなく、それを管理し、サービスを受けることを可能にする、この地域内での最初のデジタル保険プラットフォームだ。
顧客は2分以内に保険を比較し、カスタマイズし、購入することができる。

主な出資者:
Equitrust - Choueiri Group Investment Fund

4.Bankera(リトアニア、ネオバンク、総調達額1億ドル)

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"このITやインフラを整備するのに4年かかった。 ビットコイン取引所のSpectroCoinを開発している間、我々は多くの垂直統合を行い、顧客のために銀行のようなソリューションを提供しなければならなかった。そこから進化した”
-Vytautas Karalevicius(Bankera社 CEO)

Bankeraは、これまでの世界とブロックチェーンの橋渡しをすることで銀行を進化させようとしている。Bankeraは、支払い、ローン、それに預金と為替ファンド、暗号ファンドなど、資産運用のためのソリューションを提供する。

また、卓越した技術力と専任チームにより暗号資産の交換とブロックチェーン・ウォレットであるSpectrocoinにより、ブロックチェーンベースの銀行になるという目標を掲げている。

主な出資者:
Last round of funding via an ICO

5.Blackmoon Financial Group(ロシア、融資、総調達額3,250万ドル)

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"誰にでも簡単に投資できるようにすること、それが私達のミッションだ。当社の投資家は、ヘッジファンドから暗号資産のアルゴリズム取引まで、あらゆる暗号資産で過去にアクセスできなかった投資の機会にアクセスできる”
- Oleg Seydak(Blackmoon Financial Group社 CEO)

Blackmoonは、バランスシート・レンディングの貸し手のためにMPLaaS(Marketplace Lending as a Service)として提供されているプラットフォームだ。2017年8月、資産管理者がトークン化された資金を管理するために、Blackmoon Cryptoプラットフォームをワンストップのソリューションとしてローンチした。

テクノロジーとインフラから法的フレームワークと企業構築に至るまで、このプラットフォームは経験豊富な投資マネジャーが資金を創ることを可能にしている。

主な出資者:
ICO, Target Global, Flint Capital, A&NN Investments

6.BlockFi Lending(アメリカ、融資、総調達額5640万ドル)

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"我々の目標は、アメリカで最も手頃なコストで融資を実行することだ。暗号資産の投資家により多く投資できる能力を提供することに焦点を当てており、それによってローコストのプロバイダーとして継続的にコミットする”
- Flori Marquez(BlockFi社 CoFounder & VP of Ops)

ニューヨークに本拠を置くBlockFiは、暗号資産を担保にするクリプトアセットの発行者に対し、米ドル建てのローンを提供している。同社のサービスは、ブロックチェーン上の資産に流動性をもたらし、個人および機関投資家のニーズを満たしている。

顧客のBitcoinとEtherを正規に登録された保管銀行に保持し、米ドルによるローンを彼らの銀行口座に実行する。現在、アメリカの35の州で個人投資家や企業に融資している。

主な出資者:
Galaxy Investment Partners, ConsenSys Ventures

7.Brex(アメリカ、決済、総調達額1億8,200万ドル)

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"企業のクレジットカードを大切にしたい。企業が支払うたびにBrexカードで決済するように世界中のすべての企業が必要だ”
- Henrique Dubugras (Brex社 Co-founder & CEO)

Brexはテクノロジー企業向けに、クレジットカードによるB2B金融商品を再構築している。 あらゆる規模のスタートアップ企業が即座に上限20倍のクレジットカードを手に入れ、支出管理を完全に自動化し、領収書の整理をなくし、会計システムと統合する。

主な出資者:
Greenoaks Capital, DST Global, Y Combinator, Ribbit Capital, Peter Thiel, Greyhound Capital, Y Combinator

8.Cashaa(UK、ネオバンク、総調達額1,930万ドル)

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"Cashaaは毎日の人々の生活にブロックチェーンを提供している。ほとんどの人はBitcoinを購入しない。私はAuxesisのパワーとフレキシビリティを以って、日常の課題を解決するモデルを作りたい“
- Kumar Gaurav(Cashaa社 Founder & CEO)

Cashaaは次世代のバンキングプラットフォームだ。ユーザーのコミュニティからの情報をもとにアプリやプロダクトを開発し、従来の銀行業務に挑戦している。

彼らのブロックチェーン・ベースのプラットフォームは、シンプルなユーザーエクスペリエンスで、預金、節約、消費、受け取り、借り入れ、付保を可能にする。

主な出資者:
Celestial Holdings, 2F Capital Ltd (most recently an ICO)

9.Cellulant(ケニヤ、決済、総調達額5,450万ドル)

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" 本当は決済サービスを始めるつもりはなかった。最初は携帯電話で音楽を販売しようとしたんだ"
- Bolaji Akinboro(Cellulant社 Co-Founder and CEO)

Cellulantは、受賞歴のあるモバイルコマース企業で、アフリカでワンストップのペイメント・エコシステムを運用している。増え続けるモバイルユーザーに企業と政府を結びつける。 現在11カ国で事業を展開しており、アフリカのモバイルユーザーの約12%が同社のサービスやプロダクトを使用して支払うことができる。

また、農家が信頼できる環境でビジネスを行うことができるように、ブロックチェーンをベースとしたスマート・コントラクトとペイメント・マーケット・システムであるAgrikoreを構築している。

主な出資者:
The Rise Fund, Satya Capital, Endeavour Catalyst, Velocity Capital & Progression Africa

10.Cleo(UK、資産管理、総調達額1,280万ドル)

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"この世代のための財務インターフェースになるために、激しいせめぎ合いが起こっている"
- Barney Hussey-Yeo(Cleo社 Founder and CEO)

Cleoは、ユーザーが財務管理するのをアシストする人工知能のスタートアップだ。 英国、米国、カナダに60万人以上のアクティブユーザーがいる。ミレニアル世代がお金を管理するためのデフォルトのインターフェースになることを使命としている。

主な出資者:
Balderton Capital, LocalGlobe

さらに今後のトレンドを先読みする

世界のフィンテック市場は、2018年以降も引き続き堅調に移行すると予測されている。最も成熟した市場では、プロダクトやサービスの幅広い拡大が見られるだろう。また、大手企業が目立つようになるにつれて、規模を達成できないプラットフォームがいくつか統合される可能性もある。

今回の上位10社では目立っていないが、保険会社がすでに顧客基盤を確立している企業とサービスを組み合わせることを検討している。そうしたパートナーシップや提携が今後12ヶ月で増加するという観測もあり、多くのフィンテックが保険を含むサービスの提供を拡大する兆しがある。

また、AIやRPAが引き続き注目され、InsurtechやRegtechへの関心も高まったこともあり、今後もB2Bのフィンテック・ソリューションにも目が離せない。

純粋な金融サービスからよりも、例えばGrabのように異業種で足場を築いた後に、フィンテックへと発展するケースはこれからも現れる可能性が高い。このことは、すべてのビジネスは金融に集約されることの証左でもあるとも言える。

さらに、アメリカでは中小企業向けのフィンテックが活況を呈し始めている。このことはまた別の機会に記事にしたい。

なお、今回上位にランキングされた個々のフィンテックについては、次回以降、詳細を検証する。

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