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第3期アクセラレータ参加企業連載 第1話: ~準グランプリ RESTARが解消する不動産業界の問題とは~

第3期アクセラレータ参加企業連載 第1話: ~準グランプリ RESTARが解消する不動産業界の問題とは~

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2018/10/02

第3期MUFG Digital アクセラレータで準グランプリに輝いたRESTAR株式会社の右納CEO

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)はスタートアップの事業構築を支援するプログラム「MUFG Digital アクセラレータ」を展開している。2015年の開始以来、多くのスタートアップの事業プラン立案やパートナーシップを支援してきた。第3期は、RESTAR株式会社が準グランプリに輝いた。不動産に関する情報を地図上で一元管理して確認できるBtoB向け情報プラットフォームを提供する。第3期MUFG Digital アクセラレータで準グランプリに輝いた同社のCEO(最高経営責任者)、右納 響氏に、アクセラレータ期間中の活動や今後の展望について聞いた。

情報収集の効率の悪さがRESTAR創業のきっかけ

投資ファンドが不動産に投資する、もしくは銀行が不動産を担保として評価するとき、過去の売買情報や周辺の不動産の賃料、人口密度などあらゆる情報を収集する。大きな額の投資判断をする材料になるわけだから、収集する情報の確実性やスピードは非常に重要だ。

だが、こうした情報収集に膨大な時間を取られてしまうという事象は多く発生する。右納氏も不動産投資ファンドで働いていた時を振り返り、当時は細かいものまで含めると100以上のあらゆる情報ソースを使って調べていたという。投資物件のリサーチのみならず、社内稟議書作成事務なども効率的には行えていなかった。

そこで何とか効率化を図ろうと右納氏が思いついたのが、不動産に関するあらゆる情報を地図に集約すること。これを具体化するため、右納氏はRESTARを創業した。

「RESTARのサービスは、J-REITや政府の統計情報をGoogleマップで確認できるクラウドサービス。これにより、情報収集にかけていた無駄な時間を、不動産のより本質的な価値を見出すための作業に充てることができる。」と、右納氏は語る。

銀行でのサービス展開を目標に、アクセラレータ参加を決意

当初から不動産投資ファンドからの問い合わせ・引き合いも多く、右納氏らは手ごたえを感じていたが、一方で課題も感じていた。それはビジネスをどのような方向に広げていくかということだった。

もともと開発したサービスは不動産投資ファンド向け。その意味では、不動産ファンドの情報収集を効率化するという当初の目的は達成できそうだったが、それだけでは事業拡大は難しい。そこで不動産投資ファンド以外により広くサービスを活用してもらうためのより市場規模の大きい顧客のニーズ検証が課題となっていた。

そして2017年末、三菱総合研究所に勤めている右納氏の知人から紹介されたのがMUFGアクセラレータプログラムだった。銀行も不動産を評価する機会が頻繁にある。「RESTARのサービスに対するニーズはMUFGにもあるはず。事業シナジーが生みやすいのでは」と確信したという。

当時、他社のアクセラレータプログラムへの参加も検討していた。しかし、「日本最大の金融グループであるMUFGなら、不動産を評価する機会も多く当社のサービスに対するニーズも大きいはずです。そこが開催するアクセラレータプログラムに参加すれば、後々ユーザーになっていただける可能性があるだけでなく、他の銀行にサービスを横展開しやすくなる」と判断し、応募を決意した。

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アクセラレータプログラムの特徴について語る右納氏

MUFGアクセラレータプログラムの特徴のひとつに、参加企業にプロメンターがつき支援してくれることがある。右納氏はセールスフォース・ベンチャーズ 日本代表の浅田慎二氏とアーキタイプ 代表取締役/マネジングパートナーの中嶋淳氏がメンタリングを担当。貴重なアドバイスを得られた。

浅田氏からは、セールスフォース本体の事業運営やSaaSビジネスへの豊富な投資経験を踏まえたアドバイスがもらえ、RESTARの事業運営やマーケティングへの生の声・ヒントが詰まっていた。また、中嶋氏からは、将来のより大きなビジネスの拡大を踏まえた戦略的なアドバイスにより、大企業を含めた他社との連携の指針を示してもらえたと右納氏は振り返る。時に厳しい意見もあったが、今まで着手していなかったことなどに取り掛かる契機になり、大変中身のあるものだったという。

MUFGとのミーティングで見えてきた新たなニーズ

RESTARがアクセラレータで得た最大の成果は、MUFGとのネットワークだと右納氏はいう。三菱UFJ銀行企業審査部不動産審査室の担当者のほか、三菱UFJ信託銀行などのグループ会社や関連部門と頻繁にミーティングを行い、サービスの可能性を探りつづけた。

三菱UFJ銀行の企業審査部不動産審査室とのやり取りは、サービスの可能性を見出す大きなきっかけとなった。不動産情報をエクセルや紙で管理していた同部署にサービスのデモを披露。エクセルなどでバラバラに管理していた物件情報をプラットフォームに取り込み、集計できる様子を見てもらったところ、大好評だったという。

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地図上に集約される情報

MUFGにおける不動産評価の機会は想像以上に多かった。三菱UFJ銀行のある部門では、ノンリコースローンの審査をする際に、不動産をきめ細かく評価。数十にも及ぶ項目を全て人の手でチェックしていた。右納氏は聞き取りを通じて「その一部はAIで分析して効率化できる」と感じたという。

その他にも、顧客の不動産など資産管理を行う三菱UFJ信託銀行や、不動産担保評価を行うグループ会社などとミーティングを実施。至る所に不動産情報が眠っていることが分かった。

右納氏は「グループ全体の不動産情報を集計すれば、ビッグデータとして有効に活用できる。より精度が高い不動産評価モデルを構築したり、算出した不動産の価値を営業資料に盛り込んだりすることもできます」と大きな可能性を感じていることを示唆する。

第4期アクセラレータ参加予定企業に「MUFGのアセットを使い倒して」とエール

今後について「日本のみならず、海外でも不動産情報を一元管理したいというニーズがあります。ゆくゆくはグローバルでビジネスを展開したい」と希望を明かす右納氏は、これから参加を検討する企業へ熱いエールを送る。

「第4期として参加する企業は、MUFGが有するアセットを使い倒して欲しいですね。当社はMUFGアクセラレータプログラムで貴重なネットワークを手に入れることができました。そのためにもできる限りリソースを確保して参加して欲しいなと思います。」

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プログラムのメリットについて語る右納氏

MUFG Digital アクセラレータに参加することで、RESTARは事業を発展させる大きなチャンスを掴んだ。右納氏は、この4ヶ月間のプログラムは経営者としても資産となったと語った。今回の経験と生まれたネットワークなどをフル活用し、今後もサービスに磨きをかけ、不動産の投資や評価のあり方を大きく変える存在になるだろう。

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