民泊の宿泊先を決めるのは「レビューよりホストの顔」

民泊の宿泊先を決めるのは「レビューよりホストの顔」

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2017/04/05

(写真=kudla/Shutterstock.com)

活用されていなかった遊休資産から、収益を得る方法として注目されてきたシェアリングエコノミー。クラウドソーシングやライドシェアなどで、新たな経済圏を作り出すのではないかと注目されてきた。

Airbnbはもちろんその一つで、使われていない部屋やアパートを旅行者に貸し出す「民泊」のプラットフォームとして関心を集めてきた。

1日あたり50万人以上がAirbnbを利用

旅行者と民泊施設のオーナーを結び付けるAirbnbの拡大は著しく、現在では海外、国内を問わず、多くの旅行者が宿泊施設をそのプラットフォームで探している。

例えば2015年の5月末の時点で、Airbnb は1日あたりおよそ約50万件もの宿泊を仲介している。Airbnb社によれば、世界191ヵ国、6万5,000以上の都市に、Airbnbを介して宿泊施設を提供するホストがいるという。2015年末までに利用者数は6,000万人にも達しており、その拡大はまだまだ鈍化しそうにない。

日本国内に限っても、100万人以上がすでに使っており、2万1,000件以上の宿泊施設が登録済みとなっている。今後さらに、利用者数が増えていく可能性も十分にある。

Airbnbの宿選びのキモは「ホストの写真」

もちろん宿泊する旅行者にとっては、どの宿泊施設を選ぶかが悩みどころの一つだろう。一方でホストにとっても、宿泊客をどのように呼び込むかが問題になる。

Airbnbは、旅行者が利用した施設に関するレビューを書いて、それぞれのホストや施設について評価をする仕組みがある。利用の際に、レビューの記載内容を参考にする利用者は多いだろう。オンライン書籍販売大手のAmazonのサイトで、読み終えた本についてレビューを書き込んで評価し、それを参考にできるのと同様の仕組みである。

ホストにとっては、自分の施設の評価を知ることができ、利用者にとっては、より良い宿泊施設を見つける際の参考になることが期待されている。ただ、実際には、多くのAirbnb利用者は高い評価のレビューよりも、どうやら宿泊先を選ぶ際の参考にしているのは、ホストの写真である割合が高いというのだ。

プレミアム価格を設定できる「信用できそうなホスト」

そのような実態を指摘したのはイスラエルのヘブライ大学の研究チームで、600人を対象にした入念な調査の結果から、「信用できそうな」Airbnbのホストが経済的なメリットも得ていることを明らかにした。

具体的には、調査の対象になった600人から、より信用できそうだと見られたホストは、より高価格での貸し出しに成功しているという。別の言い方をすれば、より信用できそうな写真を使っているホストは、より高い宿泊費を設定し、予約される可能性も高くなるという。

つまり、ホスト側からすれば、予約率を上げるためには信用されそうな顔写真を使うことが、実際には有効かもしれないということを意味している。

顔写真の最適化の必要性も高まるか

すでに国内外のAirbnbに関する情報サイトなどでは、ホストの写真の重要性について解説されてきている。宿泊施設の物件写真などの他のビジュアル情報よりも、ホストの顔写真のほうが重要ということであれば、稼働率を向上させるためのホストの顔写真を最適化させるようなサービスがすぐに登場してきてもおかしくないだろう。

「シェアリングエコノミー」は不動産物件や自動車などで広がっているが、オンラインの顔写真の位置づけにも思わぬ影響を及ぼしていきそうだ。

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