BBVAがダラスにイノベーション・ラボを開設

BBVAがダラスにイノベーション・ラボを開設

717view

2016/11/11

(写真=PIXTA)
FinTech革命の初期段階からデジタル化に強い関心を示していたスペインのビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)が、米テキサス州ダラスに「BBVA クリエーション・センター」を開設する。

デジタル、オンライン、最新テクノロジーを融合させたイノベーション・ラボでは、想像を超えるレベルのE2E UX(終端間ユーザー・エクスペリエンス)をあらゆるチャンネルで提供することを最終目標に、銀行の構造改革に役立つ商品やプロセスの開発が行われる予定だ。

近年さまざまな企業間で、こうしたイノベーション・ラボの開設が進んでいる。

ユーザー・エクスペリエンスに焦点を当てた「BBVA クリエーション・センター」

米子会社BBVAコンパスを通して開設が予定されているクリエーション・センターでは、データ分析、ソフトウェア・エンジニアリング、ユーザー・エクスペリエンス、デザインなどの専門家60人が、消費者との進化したコミュニケーション手段や、技術的な障害を取り除く手段などを探索していく。

「ユーザー・エクスペリエンス・センター」とも形容される新しいラボでは、「各国の銀行はカスタマーサービスの向上を最優先事項とすべき」という信念のもと、常にカスタマー・エクスペリエンスという視点からとらえた開発が進められる予定だ。

BBVAはスペインのマドリード、米アラバマ州などにもイノベーション・ラボを構えており、消費者だけではなく地元のスタートアップにとっても、強力なバックアップ体制を提供している。

分野を問わず拡大するイノベーション・ラボ

イノベーション・ラボの設置は、世界各国の企業間で活発化している。銀行系列では、シティバンクがニューヨークやサンフランシスコ、シンガポールを含む主要都市間のネットワークをつなぐ「Citi Innovation Lab」を開設したほか、チェース銀行による支店とATMのデザイン開発に重点を置いた「Branch Design and Innovation Center」、ウェルズ・ファーゴの「Digital Innovation Lab」、豪コモンウェルス銀行の「Innovation Lab」など、数えあげるとキリがない。

欧州ではIBMとの提携により、ロンドン、シリコンバレー、ベルリンでラボを立ちあげたドイツ銀行や、「アクセラレーター」「Eagle Lab」「Social Innovation Lab」など複数のラボを精力的に展開する英バークレイズ銀行が主力だろう。

決済企業も負けてはいない。世界で初めてのコンタクトレス決済とモバイル決済を生みだしたマスターカードの「The MasterCard Innovation Lab」。Visaがベイエリアに開設した「Visa Innovation Center」は、シリコンバレー・スタートアップのコミュニティー的空間となっている。

そのほかIT大手による「Microsoft Innovation Center」から、ベルギーの「Deloitte Innovation Centre」、ハーバード大学の「The Harvard Innovation Lab (i-lab)」まで、分野を問わず人々の生活をより快適なものへと向上させるための開発が進められている。

日本では三菱UFJフィナンシャル・グループが、FinTech関連情報の発信地として「MUFGイノベーションハブ」を設立。固定観念にとらわれない革命的な発想を現実化するという、新境地開拓に挑戦している。

BBVAのFinTechへの取り組み

今でこそ大手銀行が競うようにFinTechに熱意を注いでいるが、BBVAはいち早くテクノロジーと金融サービスの融合に目をつけていた。2008年の時点ですでに欧州初のオンラインPFM(個人財務管理)システムを採用するなど、常に時代の最先端を行く銀行として注目を浴びているのだ。

「優秀な企業にとっての最優先事項は、ライバルに勝つことではなく産業全体に衝撃を走らせること」というスローガンを掲げ、2007年に買収したCompass BancsharesをBBVAコンパスと改名。FinTechイノベーション部門として、スタートアップにAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)や支援プロジェクトの提供を開始した。

その一方でスタートアップの発掘にも積極的で、2014年には米決済スタートアップSimpleを1億1,700万ドル(約 120億6,972万円)で買収。2016年5月には買収総額は公表されていないものの、フィンランドのビジネス向けファイナンシャル・ソリューション企業「Holvi」を傘下に引き入れた。

また2月にベンチャー部門を閉鎖し、分社というかたちで「プロペル・ベンチャー・パートナーズ」を立ち上げた。デジタル事業を完全に独立化させることで、改革の焦点を絞ろうという意気込みが伝わってくる。

優秀なFinTech人材の育成にも力を入れており、未来の大物スタートアップを見つけ出すコンペティション「Open Talent」などを開催しているほか、スペインのマドリードで大成功をおさめたFinTechイベント「FinTech University」を2016年10月17日にサンフランシスコでも開催し、スタートアップと専門家の交流の場を提供している。

>> MUFGと協働し新しいサービスを創造!ビジネスパートナーシップ登録はこちら

>> スタートアップアクセラレータ“MUFGデジタルアクセラレータ”第2期説明会の参加登録はこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

INNOVATION HUBの最新情報をお届けします

月間記事ランキング

MUFG関連記事

Facebook公式ページ

プログラム

スタートアップ・アクセラレータ

  • MUFG DEGITAL ACCELERATOR

コンテスト/ハッカソン

  • 三菱東京UFJ銀行 FINTECH CHALLENGE 2015
  • 三菱東京UFJ銀行 FINTECH CHALLENGE 2016