マスク、ブランソン、ホリエモンに対抗する宇宙へ挑む日本人起業家の「夢」

マスク、ブランソン、ホリエモンに対抗する宇宙へ挑む日本人起業家の「夢」

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2016/10/24

(写真=PIXTA)

宇宙開発は、米国やロシアなどの大国が国家プロジェクトとして取り組むイメージが強かった。しかし、最近では民間企業の動きも活発化しており、20世紀とはまた違う形での宇宙開発が進みつつあるのだ。

特に大きく注目されているのが、電気自動車(EV)メーカーTesla MotorsのCEOであるイーロン・マスク氏と、宇宙開発事業会社Virgin Galacticを立ち上げたリチャード・ブランソン氏の取り組みで、さまざまな機会に言及されている。しかし、アメリカだけではなく日本でもその動きはあるのだ。今回は特に、日本のプレーヤーに焦点を当てて紹介しよう。

日本から世界の宇宙ビジネスに対抗するホリエモンと……

堀江貴文氏の宇宙への興味は、かねてから知られている。ちょうどライブドア事件が大きな話題になった2005年には、米国の無重力体験飛行会社であるZero Gravityに出資したり、観光目的の宇宙旅行ビジネスを展開する「Japan Space Dream」を発表するなど、積極的な姿勢を示してきた。

さらに2015年には、JAXA(宇宙航空研究開発機構)やロケット開発会社の実験などを行う施設がある北海道大樹町へ住民票を移すなど、取り組みも真剣そのものだ。

日本から世界の宇宙開発競争に取り組む人物は他にもいる。HAKUTO(ハクト)を率いる袴田武史氏だ。同氏のチームはGoogleが主催する宇宙開発事業レース「Google Lunar XPRIZE」に参加しており、月面のロボット探査プロジェクトに挑戦している。

このレースでは、2017年末までに民間資本90%以上で月面へロボットを送り500メートル以上移動させ、その動画を地球へ送信することを競っており、宇宙開発に弾みをつけたいところだ。

HAKUTOはもともと、法人格を持たない民間の有志チームだったが、現在では袴田氏が代表取締役社長を務めるispace社によって運営されている。同社は2016年8月29日に探査ロボット「ローバーフライトモデル」のデザインを発表しており、2017年1月にはモデルが完成する予定だ。同年末までの打ち上げを目指している。

袴田氏の夢である「宇宙の経済」は生まれるのか

月面へローバーを送り込もうと、HAKUTOと袴田氏は奮闘しているが、そこにはさらなる「夢」もあるという。具体的には、宇宙に「経済」を作り上げることが目標だというのだ。そのための第一歩として、宇宙での資源開発が欠かせないと見られている。

より詳細に見てみよう。地球からロケットを打ち上げる場合、その重量の90%を燃料が占めるという。もし宇宙で安くて軽い気体燃料を大量に確保できれば地球で化石燃料を調達するより経済合理性に優れている。したがって、袴田氏は2030年までに月面で採取した水から水素を抽出し、ロケット燃料にする計画を掲げている。

燃料の安定供給が可能になれば、地球と月の間を安価に航行できる。そして人の移動が活発化すれば多様な経済活動が営まれ雇用も生まれるはずだ。

マスク氏など火星探査を目論む起業家も少なくないが、現在のテクノロジーを前提とすれば地球から火星まで行くには90日間を要する。ノンストップでこれだけの長旅をすれば、エネルギー確保の面で困難に直面するだけでなく人体にかかる負荷も大きくなる。

その点で、月で水素燃料の補給を行える体制を整え一定の経済圏を確立することは、火星に行くための中継基地機能を果たすためにも重要性を増してくる可能性もある。袴田氏の計画は宇宙開発を促進する上で、さらに大きな意義を持ってくるかもしれない。

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